会社で働くことは、私にとって当たり前のことでした。
学生時代は「卒業したらどこかの企業に入って働く」というイメージを持っていましたが、これと言ってやりたいことがなかったので、就職活動の時もさまざまな企業の選考を受けました。
今のように個人でフリーランスとして考えたこともなかったどころか、「フリーランス」「個人事業主」という働き方があることさえ知らなかったので、働く=会社で働くことだと思っていたのです。
この記事に辿り着いたということは、きっと会社を辞めることを少しでも考えていたり、どうするか決めていないけど会社に行きたくないと思っているのではないでしょうか。
そこで今回は、「働き始めたはいいものの、これでいいのかな?」とモヤモヤを抱えている人や、「会社が辛くて辞めたい」「でもこの先どうしたらいいのかわからない」と考えている人に向けて、私の当時の話や働き方を変えてみて今思うことについて書いていきます。
私も会社を辞めたいと思った時は本当に辛くて、どうしたら良いのかがわからなかったので、同じように悩んでいる方が今後を考えるヒントを少しでもお伝えできれば、とても嬉しく思います。
会社を辞めたいと思う2つのケース
会社を辞めるというケースについて、人によりいろいろな背景があると思います。
「他にやりたいことがあるから会社を辞めたい」ケースと、「やりたいことはないけど、今の環境は合わないと感じるから辞めたい」ケースの2つに分けて解説します。
他にやりたいことがあるので会社を辞めたい
他にやりたいことがあったのに何らかの理由で会社勤めを選び、「やっぱり本当にやりたいことをやろう」と思って会社を辞めることを考えている人は、そちらの方向に進むのが良いと言えます。
もちろんやりたいことをやってみて、うまくいくこともあればそうでないこともありますが、成功するしない関係なくやりたいことがあるならやるべきです。
もしうまくいかないならまた他のことを考えればいいし、やってみないことには自分自身が納得できないはずで、やらなかったら後悔することになります。
だから、そういう人はやりたいことにチャレンジするために辞めていいと思います。
ただし、もしやりたいことのために何らかの段階を踏む必要がある(お金を貯める必要がある、組織で学べることがある)なら、少し立ち止まってみても良いかもしれません。
他にも、会社で働いて経済的な基盤を作りつつ、やりたいことに取り組む方法もあります。
例えば、音楽が好きで仕事にしたいなら、会社で働きながら朝や夜の勤務外の時間を使って、音楽に関する仕事ができるよう努力することもできます。
その会社で働くことでやりたいことに繋がったり、やりたいことをやるために必ずしも会社を辞める必要が絶対にないなら、その可能性も考えつつ、本当に今辞めるべきか考えてみてください。
やりたいことはないけど会社を辞めたい
では今度は、やりたいことは特にないけど「何かが違う」と感じている人のケースについて書いていきます。
私もこちらに当てはまるのですが、このようなケースでは、働き続けても辞めても得られるものはあります。
例えば、「最初は絶対に無理だと思ったけど、目の前の仕事に一生懸命取り組むうちに楽しくなった」という人もいる一方で、「頑張って働き続けたら体調を崩してしまった」という場合も考えられます。
ひとつの目安としては、心身の不調があるかどうかが鍵になるかと思います。
もし今すでに心や体のバランスが崩れて体調を崩して辛い状態なら、それは環境が合っていないのかもしれないし、辞めたいと思う前に体が拒否しているとも考えられます。
ただ、こちらも会社そのものが合わないというよりも、勤務時間を調整したり部署の変更などで快適に働けるようになる可能性があるので、一度相談してみるのも良い方法です。
何が不調に繋がっているのか、辞めたいと思うことに繋がっているのか、時間をかけて原因を考えると一番良い対処方法が見つかるかもしれません。
ちなみに私の場合は、辞めたいと思う原因を考えることもしたのですが、それよりも前に体調を崩してしまいました。
相談できる環境もあって周りの人も優しくて良い環境だったと思いますが、何が体調不良に繋がったのか考えた時に、組織で働くことが合わないのかもしれないという気持ちが強く、最終的に辞めることを選びました。
他に興味を持っていることもあったのですが、はっきりとやりたいと思えるものはなく、次にどうするかは決めないまま退職し、その後にがむしゃらにいろいろなことに取り組んでいきました。
もしかしたら、あの時頑張って働いていても楽しくなったのかもしれませんが、体調と直感を信じて良かったと今は思っています。
この「直感」も結構頼りになるもので、私は大事にしています。
「迷ったらやった方がいい」という教訓もありますが、私は反対に「迷ったらやらない」ことを決めていて、フリーランスになって仕事を引き受けるかどうかといった時にも、直感を大事にしています。
直感は、自分が本当に進む方向を示してくれていることが多いので、迷った時にはぜひヒントにしてみてください。
会社を辞めた後、どうしたら良いか
会社を辞めた後のことについて、実際に半年で会社を辞めた私の体験談をもとに書いていきます。
「会社を辞めたいけど、辞めた後はもう仕事がないかもしれない」「辞めた後のことが心配で辞められない」という人も多いかと思います。
仕事のジャンルや場所など、本当にさまざまなものがあるので一概には言えませんが、辞めたら次が絶対にないなんてことはまずありません。
私は半年で辞めてしまいましたが、その後別の会社で働いたこともあります。半年で辞めても、いくらでも道はあります。
転職もできるし、独立してフリーランスになることだって可能です。
もちろん、前の会社の勤続年数を重要視する会社だと就職は難しいかもしれませんが、気にしない会社もあります。
会社を辞める際に大事なのは、辞めた後にどうするか、どんな考えを持って今後頑張っていくかだと思います。
また、会社を辞めたら、周りの人に迷惑をかけることが心配な人もいるのではないでしょうか。
まず、1人抜けたら仕事が全然回らなくなるということはないし、辞めたいと思っているのに「周りが心配だから」と続けるのは、自分を大切にしていないことになります。
周りに気を遣って我慢して続けていても、辞めたい気持ちは消えません。
迷惑をかけてしまうからと自分がやりたいことを我慢すると、続ければ続けるほど辛くなります。
あなたが進みたい方向を見つけたら、遠慮せずにぜひその道に進んでください。
会社を辞めて何をしていいかわからなくても、実際にやってみることが大事
では次に、「辞めたいけど、辞めて何すればいいかわからない」という人に向けて書いてみたいと思います。
私も同じように思っていて、他にやりたいこともないなあと迷っていました。でも会社では働きたくない…💭
そう思う人は、とにかく少しでも興味が持てることを見つけて、実際にやってみましょう。自分で見つけてやってみることが、やりたいことを見つける一番の近道です。
今やりたいことを見つけている人は、最初からそれだけに取り組んでいたわけではなくて、きっといろいろ挑戦した中のひとつにピンと来てそれがやりたいこと・好きなことに変わっていったのだと思います。
興味が持てるものは、好きなこと・やれそうなこと・好きな働き方などをベースにして考えてみるといいと思います。
例えば、私は会社で働く時のように、毎日決まった時間に決まったところに行って決まった人と仕事をするのが苦手でした。
だから、家でできる仕事や、時間や場所が固定でなく働ける仕事を選ぼうと考えました。
そうして、オークション・せどり・ハンドメイド販売など、調べてひとつずつ書き出しました。
その中で一番しっくり来たのがブログでした。
ブログを始めてはじめて、「文章書くのって楽しいかも」と感じるようになったのです。
ブログと併せて、ライティングの仕事をクラウドワークスなどで受注することもありました。
そうして今では書くことが仕事になり、本の出版の話が来たり、SNSでも発信しています。
最初は手当たり次第という感じでしたが、そのうちの一つがうまくいっている感じです。
はじめから何もかもがうまくいったわけではなく、会社を辞めてから本当にいろいろなことを試した結果、やりたいことや好きなことが見つかりました。
悩む時間を減らして、調べて探し続けることが近道
何かをやってみたい、でも何をやっていいかわからないと思ったら、とことん調べてみてください。
Googleで思いつくキーワードで検索する、SNSで憧れの働き方をしている人を見つける、働き方や仕事に関する書籍を読む、大きな書店でジャンル問わず棚を見てどんな職業があるのか知るなど、調べる方法はたくさんあります。
私が当時Googleで検索したのは、「家でできる仕事」「家で稼ぐ方法」「物作り ネット販売」「フリーランス 仕事 何」などのキーワードだったと思います。
こうして調べていくと、だんだん「この仕事良さそう」「こういう働き方憧れるなあ」というヒントが見つかってきます。
新しい可能性を見つけたら、とりあえずやってみることの繰り返しです。
大変かもしれませんが、これかも!と思えるものが見つかった時はとっても嬉しいです。
何をしていいかわからない人は、調べることから始めてみてくださいね🔍
何をしても生きていけるから大丈夫
私が独立して働くようになって気がついたのですが、会社に属さないで生きている人は意外とたくさんいます。
もし会社を辞めたとしても、いくらでも道はあります。
もちろん辞めなくても可能性は広がるし、自分で一生懸命考えて出した答えは全部正解だと思います。
仕事は人生の中でかなりの割合を占めるので、どうせ仕事をするなら楽しい方がきっと人生も楽しくなるはずです。
仕事も働き方も絶対的な正解がなくて迷うかもしれませんが、考えたり調べたりする時の参考になったら嬉しく思います。
妥協せずにたくさん考えて、行動してみてください。仕事も人生も楽しいと感じる人が増えますように🫶🏻
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました🐰🌼
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